一時期「アンチエイジング」の言葉が流行したことから、聞き馴染みのある人は多いのではないでしょうか。
アンチエイジングの直訳は、「加齢に抵抗する」といいます。
加齢を止めることはできないため、健康に年を重ねていくための取り組みともいえるでしょう。

加齢によるトラブルが起こっている肌は年齢肌とも呼ばれ、女性ホルモンや成長ホルモンの減少も影響しているため更年期前後に気になり始める方が多いでしょう。

女性ホルモンには強い抗酸化力があり、肌を酸化から守るといわれています。
また、みずみずしい肌をキープするほか、メラニンの合成を抑え、ハリをサポートするコラーゲンを増やすのも女性ホルモンの働きです。
一方、成長ホルモンは、ダメージを受けた細胞を修復し、ターンオーバーを促す役割を担います。

年齢肌の原因は1つだけではなく、いくつかの要因がからみ合っている場合があります。
加齢による肌への影響を小さくするためには、正しいエイジングケアを知ることが重要です。

エイジングケアを行うにあたり、スキンケアで押さえておきたいポイントは…

・肌に刺激のある洗顔をしないこと
・肌の悩みに応じた化粧品を使用すること

普段、良かれとも思ってやっていることが、実は間違っているなんてことも。
この機会に見直してみましょう。

紫外線はエイジングトラブルのもと。UV対策では次のようなポイントを押さえましょう。

・季節や天気に関係なく日常的に対策
・日焼け止めは2～3時間おきに塗る

夏場や晴れた日だけに限らず、しっかりと対策しましょう。

性酸素により肌の脂質が酸化すると、くすみ肌につながります。
抗酸化作用が期待できるビタミンA・C・Eやカロテノイド、ポリフェノールなどを含む食品を積極的に摂りましょう。
活性酸素は代謝の過程で生じるため、体内で毎日発生しています。
栄養バランスの整った食事をベースに、抗酸化作用の高い食品をしっかり取り入れましょう。

細胞を修復し、ターンオーバーを促す成長ホルモンは、眠っている間に分泌されます。
そのため、しっかり眠れていないと肌のダメージが十分に回復できません。
また、成長ホルモンは保湿成分であるセラミドの産生にも関わるため、睡眠不足は肌の潤いにも悪影響を与えるでしょう。
良質な睡眠を取るポイントは、

• 生活のリズムを整える

• 寝心地が良い寝具をそろえる

• ぬるめのお風呂に入り、深部体温を高める

快適な睡眠環境は快眠のために欠かせません。質の良い睡眠を十分に取って、健やかな肌を保ちましょう。

肌の奥にある真皮・皮下組織には毛細血管が通っており、酸素や栄養素を運んでいます。
血流が滞ると、酸素や栄養素を肌の細胞のすみずみまで届かず、血色が悪くなるといわれております。
血行改善には、運動が効果的です。
筋肉を動かすことで血行が良くなり、肌へ酸素と栄養が運ばれやすくなります。
適度な運動は健康に良いだけでなく、肌のくすみや色むらの改善にも役立つため、定期的な運動を心がけましょう。